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モラル喪失企業は必ず滅びる 
建築関連の同友会会員に聞く

耐震強度偽装事件がマスコミ報道された時、「考えられない、こんなことがあるのか」と正直言って驚きました。われわれ物づくりにとって、構造計算の偽造はモラルに反し、命取りです。いったい、だれからお金をいただいているのか、エンドユーザーから出ていることがすっぽり抜け落ちています。
建物に対する価値観が「安かろう、悪かろう」に変わったのでしょうか。いつの間にか価格至上主義となり、建て方などどうでもよい、安くするのが企業努力、売れればよい、に陥っていく。ああいう会社で働く社員がかわいそうです。
現場では「おかしい」と気が付いていた社員もいたはず。しかし、トップの命令に従うか、会社を辞めるかのどちらかでしょうね。
当社でも、この問題をどう考えるか、現場の社員に聞いたところ、「現場の人間なら、おかしいと感じる異常に施工中に危険さえ感じていたのではないか」「偽造の元凶は施工主である売り手のビューザーだと思う」「検査機関として、民間委託したことによる弊害の代表例」「今後設計図面において、疑問などがあった場合は上司や部内においてディスカッションなどを行い、法令尊守を徹底していきたい」などの感想が寄せられました。
当社なら百%起こりえないことです。社内の風通しを良くする民主的経営が大切であることは言うまでもありません。
もうひとつは、地域無視の経営であったことです。
当社は経営理念として、「顧客満足」と「地域密着」を掲げ、施主様と代々にわたっての信頼関係づくりを六十八名の全社員に徹底しています。注文住宅の仕事は受注から完成まで八ヶ月はかかります。最近、引き渡し時に施主様が歓喜の涙を流し、担当社員を抱擁するという感動的な場面がありました。社員の働きがい、生き甲斐を生み出す企業、やはり同友会のめざすき業は必ず支持されるという確信をあらたにしました。
いやな事件が続きますが、むしろ私たちは自信を持って、同友会のメンバーを増やしていきたいものです。

[中小企業しんぶん2月15日]